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振り向いたその彼は
カッコいいとは言えないまでも
可愛らしい顔立ちをしていた
例えるなら
その髪に馴染む
ポメラニアンみたいな
犬系の顔
そんな彼が
にっこりと微笑む
私はドキっとした
「おはようございます
よく眠れました?」
昨晩夢心地に聞いた
その優しい声色
「あっ…はい!
あの………すみません………
ご迷惑をおかけしたみたいで」
私は頭を下げた
「いえいえ
なんだか放置しておけなくて
勝手に上がり込んじゃったのは
僕の方なので…
独り暮らしの女性の部屋なのに
すみません
でも
何もしていないですから
安心してください
あっ………
何もしていないことも
ないかな?」
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