第1話

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私は恥ずかしくなって うつむいた 彼のスウェットを掴んでいる 手が震える 「じゃあ お言葉に甘えて タクシーで帰ることにします でも お礼はそれで 結構ですよ 僕が勝手にやったことですし」 彼は優しく言った 顔をあげると その表情は 困っているような……… そんな気がして 私は掴んでいる手を 離した
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