1883人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
本当はもっと複雑。
『同棲』じゃなかったけど『彼女』の存在を否定しなかったのも事実。
それにあたしはただの『賭け』の対象で――。
「・・・・・・そう、なの?」
申し訳なさそうな加代の声に小さく頷く。
「あ、勿論あたしがフッたんだからね?」
強気でそういうと加代も「はいはい」と言いながら苦笑して・・・・・・。
いつから好きだったんだろう?
最初は本当に嫌いだったのに。
ここからここまでって線引きはできないけど、
あたしの恋はたった一晩で終ったんだ。
「また、いい男が現れるわよ」
「・・・・・・どこに住んでるの?」
そう質問すると加代はあたしの頭を「よしよし」と優しく撫でてくれた。
.
最初のコメントを投稿しよう!