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「はい」
「ひゃあ!」
頬に触れる冷たいものに悲鳴を上げたら、
「ごめん、自販機に無くてコンビニまで行ってた」
そう言って笑う榊さんがイチゴミルク片手に立ってた。
「そ、んな!なんでもよかったのに」
「いいから飲んで」
手渡されたイチゴミルクは汗をかいて、冷たい。
ドサッと隣に座る榊さん。
彼は冷めたコーヒーを一気に飲み干して小さく息をついた。
気になる・・・・・・。
けど、どうやって聞けばいいの?
『どうして男を知らないって思ったんですか?』
なんて聞けないっ!
じゃあ、
『いつからあたしのこと好きなんですか?』
って、これも無理っ!
「奈々美?」
「――は、はいっ!」
マズッ!
思いっきり自分の世界に浸ってた!
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