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「折角だしドライブでも行こうか?」
「えっ?わっ」
止まってた車が走り出す。
「やっ、だってご飯は――」
「もうこんな時間だしね。美容に悪い」
なんて冗談を言いながら彼が笑うから、
あたしも笑った。
窓を流れるネオン。
それがだんだん淋しくなって、
「ねぇ、どこ行くの?」
「どこでしょ?」
ちょっぴり意地悪な台詞に「もうっ」と言ってまた視線を窓に移した。
途中、コンビニによって、
「やっぱ、腹減った」
と、拓海は車の中で食べれるサンドイッチとコーヒー。
あたしはいつものイチゴミルクをカゴに入れた。
気分はちょっとしたピクニック。
そして車が止まったのは――
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