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一緒にピザを食べてテレビ見て。
すごく普通なんだけど、すごく楽しい。
一緒に座って、
「しかし、大阪の土産って何かな?」
「もういいって」
「お好み焼き?たこ焼き?」
「帰るまでに冷めちゃうよ」
「でも、他にって・・・・・・グリコ?」
「意味わかんないって!」
くだらないこと話して、笑って。
たまにくっつく肩とか腕とかが気になって仕方ない。
「今度、一緒に行こうか?」
「えっ?」
「お好み焼き食いに」
「・・・・・・そのために大阪まで?」
「それ以外もあっていいけど」
ちょっと何かを含んだような笑顔に「もうっ」と言いつつも頬の筋肉が勝手に緩んじゃう。
ゆっくりと近づいてくる彼の顔。
だからあたしも自然と目を閉じて――。
柔らかくて暖かい唇の感触。
ちょっと触れて少し離れて、
今度は角度を変えてまた触れる。
くすぐったくて、
じれったいキス。
もっと――
シャツの袖をキュッと掴むと、さっきより強く押し付けられる唇。
息が止まりそうになるから、少し唇を開けて空気を吸い込んで――
「ここまで」
「えっ?」
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