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お喋りな花達-2
次の日は土曜日で。
だからってなんの約束もしてないから――、
「どう、思う?」
あたしは加代をカフェに呼び出した。
「どうって・・・・・・」
真剣に昨日のことは話したのに、目の前の加代は呆れるようにため息をついて。
「『冗談』なはずないでしょ」
「やっぱり!?」
「当たり前!というかあたしはもうてっきり処女は卒業したのかと――」
「声が大きいってば!」
そう叫んであたしは慌てて加代の口を塞いだ。
けれど、やっぱり加代はまたため息をついてじろりとあたしを見た。
「セックスは子供を作る手段、なんて思ってないわよね?」
「はい!?」
「いい?体の相性って言うのも付き合う上でめちゃくちゃ大事なんだからね?」
「ちょ、ちょっと!!これでも飲んで、落ち着いて!ね?」
ここはカフェで・・・・・・。
だからヒートアップする加代をなだめようとカフェオレを勧めてみるけど、無駄な努力。
「相手に不足は無し!2週間後、きっちり決めてらっしゃい!!」
なんて気迫たっぷりな台詞にあたしは、
「・・・・・・はい」
と、答えてしまった。
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