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どうしよう…
どうしよう……
首筋のキスマークが気になり、そわそわと落ち着かない。
ファンデーション?
バンドエイド?
むち打ちのコルセット?
あー!
どれも家族にバレバレだよ。
鈴蘭女学院の教師と私が付き合っているなんてパパが知ったら、学校に乗り込んでくるか、卒倒するかのどちらかだ。
深酒していたアランは、私を抱き締めたままソファーで眠ってしまった。私はアランの腕からそっと抜け出す。
『帰ります』とメモを残し、アランの体に毛布を掛け、マンションの部屋を出て、駅のトイレで化粧を落とす。
エクステを外すと、アランのキスマークが赤く浮かび上がっている。
アランー!
許さないんだから。
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