★淡黄☆

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「ヤバいヤバい、どうしよう。家族にバレないようにしなきゃ…」 バッグからバンドエイドを取り出し、首筋にペタッと貼り付ける。ていうか隠しきれないじゃん。 大きく溜め息を吐きながら、駅の構内をトボトボと歩いた。 「あれ?美希ちゃん?」 名前を呼ばれ振り返ると、恒星と綺麗な女性が立っていた。 二人の視線は、私の顔ではなく首筋を見ている。 「これは、虫刺され」 自分から言い訳するなんて、みえみえだ。真夏でもないのに虫刺されだなんて、通用しないよ。 「大星や流星の言う通りだったな。葉月美希ちゃんだよね?僕は石田恒星です。ほら、子供のころスイミングスクールで一緒だった」 もうわかってるよ。 だんご三兄弟の一番上だ。東日本橋はだんごのテリトリーなんだ。
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