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アランは酔っていたから、こんな悪戯をしたんだよね?
私と鈴蘭女学院の葉月美希が同一人物だと疑っているわけではない。大体私の素性がバレているなら、こんな危ないことは出来ないはずだ。
――目黒の自宅に帰り、ソッとドアを開け玄関周辺に誰もいないことを確認する。
靴を脱ぎ一目散に二階に駆け上がった。私の足音を聞きつけ、階下からママの声がした。
「美希なの?夕飯は?」
「ただいま。今日はいらない。友達と食べてきたから」
「美希、毎日遅いね。パパが怒ってるよ。高校生になったからって、遊びも程々にね」
「わかってるよ」
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