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美優ちゃんは私の首に巻いたスカーフをスルスルと外す。バンドエイドをバリッと一気に剥がした。
「いたっ!」
「あーあ!吸血鬼に噛まれたみたい。まさか、援交とかしてないでしょうね!」
「援交?まさか、馬鹿馬鹿しい。そんなことしないし。実はね、夜道で本物の吸血鬼と遭遇してヤられた」
「ばーか!本当のことを言いなさい!」
「パパみたいに怒鳴らないでよ。美優ちゃんはパパにソックリなんだから」
「ムカつくな。パパに似てないし。それよりそのキスマークどう説明するの?」
美優ちゃんはまるでパパみたいにガミガミと怒鳴る。このままでは一階に聞こえちゃうよ。
私は観念して、美優ちゃんに話すことにした。
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