高嶺の花は見た-2

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彼の台詞にあたりを見回せば確かに注目は集めてるわけで。 いや、当たり前か。 撮影の最中にギャラリーの中に入り込んで喚き散らしてるなんて。 「はいはい、ギャラは高いよ?」 「無償でやれ。お前んとこの変態カメラマンに付き合ってんだから」 「でも、いい絵が撮れてますよ? 旦那」 「……どんなキャラだよ、お前」 そういいながら自然と手は彼女の腰にまわされてたり、 「ん?」 「ゴミ。んな落ち葉なんてつけてんな」 「降ってくるんだもん。仕方ないじゃん」 彼女の髪を優しく梳いたり。 その自然な仕草はやっぱり彼女で、向けられる眼差しは、 パシャッ 瞬くフラッシュの後とは比べものにならない。
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