第1話

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青い空… 穏やかな風… だが、俺の曇った目には窓から見える景色はどこが現実味のない世界だ。 いつからだろう、空を見上げなくなったのは。 いつからだろう、風をかんじなくなったのは。 いつからだろう、感動しなくなったのは。 感情がないわけではない。 たくさんのことを感じ、考え、生きてきたはずだった。 笑顔だって作れるし、涙だって流せる。 でも、身体のもっと奥の方はいつも冷たかった。 俺はこの1年で取り戻せるだろうか。 人としての正しい感覚を。
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