第1章 嫌な予感

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ピピピピ・・・・ピピピピ 規則的なアラームが部屋に響き渡る 『ガチャ』 「うるさいなー」 面倒くさそうに起きたのは高校2年の相田 白(あいだ しろ) 白は一階に降りて行き顔を洗っていた。 『ピンポーン』   家のチャイムが鳴ったのに気付いた白は玄関の方を見た 「白君 早く学校行こう!」 玄関を開けて飛び出してきたのは高校に入って知り合いになった 花村 紫菜 (はなむら しな) 細かく説明するのは面倒だから簡略に説明する 『高校1年のとき俺と席が隣でさらに俺と花村は初日に寝坊で同じ時間に学校に ついてしまい変な噂が流れ出てしまった。これが最初の出会いである。  家もお隣だったらしく俺の家が隣と知ると「毎日迎えに行くね」とか言ってそ  れから毎日これだ・・・一日だって来なかったことはない。まぁスタイル  抜群で学校では男子からはかなり人気があるらしい』 「あぁ今行くよ」 毎日めんどくせぇなと思いながらも制服を着て家を出た。 「もう少し早く支度できないの?」 花村が聞いてきた 「良いだろ別に」と適当に返事をした。 学校まではそんなに遠くなく徒歩10分程度だ。 俺は桜を見ながら坂を登っていく もう春なのか今日から新学期だよなぁ~と呟いていた。 「今年も一緒のクラスだといいね~白」 「そうだな」 こういう他愛もない話ができる世の中はいいけどもっと面白いことはない のかな。退屈すぎるぜ。 そう思いながら学校が見えるところまで来ていた すると妙な道を発見した。 「あれこんなところに道なんてあったか?」 俺は花村に聞いた 「え?あったんじゃないの」  「そうだっけ?」 行ってみるか面白そうだし 「花村! 俺ちょっと行ってみるわ  たまには別のルートで行きたいし」 「え!何言ってるのもう朝礼始まるんだよ?」 花村が慌てて止めに入ってきた。 「もし遅刻したら適当に先生に誤魔化しといてくれよ!」 そして全速力で未開の道へと踏み込んだ この時後悔してもしきれない地獄が訪れるとは誰も予測できなかった。 「もぉ~女の子を一人にしてぇ~」 頬を膨らませながら 知らないんだからぁと呟き一人で登校していった。
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