第3話「無重力ヒエロ」

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俺は誰からも好かれる笑顔から、 「お人好しの投げ売り」 「世界平和最終兵器」 と言われ、 知らない人から声をかけられるランキング日本一と揶揄されている。 それ故に情報収集が得意で、 この商売には打って付けなのだ。 でも、コトが宇宙では聴き込みも出来ない。 そこで妹の情報収集スキルに頼るコトにした。 そのスキルとは、 コンピュータのハッキングだ。 我が一族の血を色濃く受け継いでいるのか、 妹は幼い頃からハッキングスキルに長けていた。 「兄さんもウチの稼業を継ぎたいのなら、 こういうコトを憶えないとね」 「そういうのが嫌だから、実家を飛び出したんだろうが」 「ふーん、まぁ、そういうコトにしておきましょうか」 「・・・何だその言い草は?」 「まぁ、あの泥棒猫は顔だけは綺麗だし、 兄さんも忠犬根性がいつまでも治らないみたい・だ・か・ら!」
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