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「以上のような推察から、
宇宙旅行者の一員であるロシアの富豪Uがピックアップされました」
俺は店長室で、
今までの経過をブリーフィングしていた。
「ロシアのUか・・・
確かに恨みというより怨念渦巻く人物だな」
資料を見ながら、
店長は美しい相貌を曇らした。
「時に助手君、
これは君だけで収集した情報ではないね?」
店長は美しい柳眉を1ミリ上げ、
俺に詰問してきた。
やはり、嫌な予感が当たった。
「えぇ、まぁ、ウチの妹がどうしても店長を手伝いたいと言って・・・」
俺は心の中の耳をペタンと伏せて、
尻尾を巻き込んでいた。
「・・・そうか、健気な妹御だね、今度お礼を言わねば」
「いえいえ、お気持ちだけで充分です」
俺はトラブルの種を避け、話を戻した。
「ロシアのUといえば、
ロシア周辺の少国家紛争で、
天然ガス獲得の為に軍部と結託して、
大量の民族虐殺を行ったと噂される人物だね」
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