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これら貴重な財産を音声アプリにして、
店長のファン向けに有料ダウンロードしているのだ。
名付けて「ネコ店長の下僕ボイス」
この音声アプリで、
朝の目覚めに、
疲れた時に、
就眠時に、
店長ファンは癒やしを得ているわけだ
(どれだけMなんだ)
それが俺の内職代となって、
我が下僕ライフの潤滑剤となっている。
そのアプリを作った妹が話題に出たので、
俺はヤマしさにドギマギしたのだ。
それに店長と妹には因縁があるのだが、
それは追々語るコトになるだろう。
これは妹絡みで何かあるな、
と俺の第六感が告げた。
事実その通り、
午後一に依頼人が、
甚だ厄介な奇談と共にやって来た。
「初めまして、
私が『奇談探明堂』の店長で、
コチラが助手です。
では、貴方の怪談奇談を探明致します」
店長が自己紹介するも、
落ち着きのある依頼人は、
店長の美貌に怯むコトなく端然としている。
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