海辺のバス停

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「昨日の態度はなんだ?」 教室に入るなり坂口に問いただされた。 あんたには、関係ないとは言えずに 「おはよう。坂口くん。」 と告げて席に逃げ出した。 「昨日、坂口くんに何かされた?」 史ちゃんはすかさず聞いてくる。 机が並ぶ間では逃げ出すこともできなくて図書室での話をした。 「なんで。図書室だったのかな。」 「いつも、使っているんじゃないの。 女のこたちと。」 思わず、教科書を眺めた理由が口からこぼれてしまった。だけど、その後のことは口にださずにしまった。 「今日もいるんじゃない坂口。 あ~いうの苦手なんだよね。」 そう吐き出すと机の上に これから始まる授業の準備した。 史ちゃんを横目で見ると 相変わらずきれいに教科書を並べている。彼女みたいなのを女の子って 呼ぶんだろうなと目をそらした。 image=482157175.jpg
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