プロローグ

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プロローグ

あなたは、僕の元から去っていった。 「……」 何も言うことができず、ただ恐ろしい程の冷たい感情がこみ上げて、その優しくて、ずっと好きだった背中を見つめていた。 「……」 言いたいのに。 さみしい はなれたくない かなしい すき 待って、いかないで。 見つめている間に、もうその姿を捉えることは出来なくなって、僕はそこに独りで居た。 そうしてこう思った。 永遠の愛なんて、無いのかな。 でも、心のどこかでずっと探していた。
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