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「……どうして、そんなイレギュラーが生じたんだ?」
俺がイレギュラーな存在ということは理解したが、そんな存在が生まれたのには理由があるはずだ……
「さぁな」
彼女は興味なさそうな顔で答えた。
「さぁなってオマエ案内人だろ」
「確かに私は案内人だが先程も言ったとおり管理者ではないのだよ。つまり何故オマエがここに来たのかは私の知るところではないのだよ」
「じゃあ、お前の仕事は何なんだ」
「よく考えてみろ。オマエはイレギュラーな存在なのだぞ。管理者たちはオマエの存在を恐れている。ならばオマエをなかったことにすれば話は簡単だろ」
「無かったことにって、つまり俺を消すということか」
「ふっ、考えてみろ。消したらオマエは死の世界に言ってしまうだろ」
「っ!!」
彼女は悪魔のような笑みを浮かべて言ったのだ。
「私はオマエを現世へ戻すために現れたのだよ」
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