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「どんなこと? そんなふうに言われるとドキドキするよ」
孝一は本当に緊張している様子。
私に何を言われるのか気にして身構えている。
「今夜は家まで送ってくれる?」
その言葉を聞いた途端、孝一はホッとしたような笑顔を見せた。
「いいよ。ちゃんと送り届けるよ。留美さんがこんなに酔ってたら心配だし」
「ありがとう」
私はニッコリほほ笑んで時計を見た。
9時15分。
この店で二時間近く飲んでいたことになる。
そんなに経っているとは思えないほど、孝一との時間は楽しく感じた。
「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」
私の言葉に頷く孝一。
「ごちそうさまでした。お言葉に甘えちゃってごめんなさい」
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