遥子の恋心

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「じゃあ行こう! まだやってるよね?」 「えっ、今日行くんですか?」 「当たり前! やりたい事はすぐにやらなきゃ。後悔しない人生を生きるにはね」 彼は伝票を持って立ち上がった。 私も彼のあとに付いて行く。 完全に彼のペースに巻き込まれていたけれど、その状況がひどく心地良かった。 夢のようなライトが煌くディズニーシーの園内――。 私と彼は手を繋いで歩いていた。 初めてのディズニーシはとても新鮮で、私の心は遊園地に浮かれる子供みたいで。 「なんかホント夢の国みたい。現実じゃないみたい」 「来て良かった?」 「はい。今日は本当に楽しくて夢みたいです」 「今度は僕の夢も叶えて欲しいな」 「豪ちゃんの夢?」 「そう。遥子ちゃんと一緒に泊まって、一晩ゆっくり過ごしたい」 「……」
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