218人が本棚に入れています
本棚に追加
「遠慮しないでサンドイッチも食べてね。口に合うか分からないけど」
「ありがとう」
沙織に勧められ、野菜とハムのサンドイッチをつまむ。
「留美を覚えてる?」
ふいに沙織に質問され、一瞬誰のことだか分からなかった。
「留美?」
「奈緒美の披露宴で会ったでしょ」
「ああ、留美ね」
私は思い出して大きく頷く。
「別れた彼ね、今は留美と付き合ってるの」
「えっ!」
思いもよらぬ言葉に衝撃を受ける。
「留美に取られちゃった」
沙織は泣き笑いのような顔で言った。
最初のコメントを投稿しよう!