遥子の本気

13/18
前へ
/37ページ
次へ
「遠慮しないでサンドイッチも食べてね。口に合うか分からないけど」 「ありがとう」 沙織に勧められ、野菜とハムのサンドイッチをつまむ。 「留美を覚えてる?」 ふいに沙織に質問され、一瞬誰のことだか分からなかった。 「留美?」 「奈緒美の披露宴で会ったでしょ」 「ああ、留美ね」 私は思い出して大きく頷く。 「別れた彼ね、今は留美と付き合ってるの」 「えっ!」 思いもよらぬ言葉に衝撃を受ける。 「留美に取られちゃった」 沙織は泣き笑いのような顔で言った。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

218人が本棚に入れています
本棚に追加