留美の独占欲

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注文したパスタが運ばれてきて、私たちの会話も途切れる。 「わぁ美味しそう! 今は色気より食い気ね。美味しい物を食べてる時は幸せ」 遥子はパスタを見て無邪気に笑った。 「沙織には連絡しなかったの?」 「えっ?」 フォークにパスタを巻きつけていた遥子の手が止まった。 「遥子は私よりも沙織を話し相手に選ぶと思ったから」 「……」 遥子は咄嗟に言葉が出なかった。 どう答えるべきか判断に迷っているようだった。 私は少し険しい表情で遥子を追及する。 「沙織とは会ってるの?」 遥子はコクンと首を縦に振った。 「正直に言うとね、同じアパートに住んでる」
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