留美の独占欲

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私は余裕の表情で答える。 「構わないわ。隠すつもりもないし」 「良かった……。沙織に黙ったままは辛いから」 遥子は安堵したように言った。 「どうする? コーヒーのおかわり頼む?」 私が訊くと遥子は腕時計に目を向けた。 「ウソ、もう3時間近く経ってる!」 「お互い話に夢中だったもんね。遥子はこのあと用事あるの?」 「特にないけど、そろそろ帰るわ」 「分かったわ。良かったら、また会いましょう。遥子と話せて嬉しかったし」 遥子は一瞬、返事に困った顔をしたが、すぐに「そうね」と言葉を合わせてきた。 私は伝票を持って立ち上がり、レジへと進む。 遥子も後から付いて来て、自分の分を払おうとした。 「いいの、いいの。今日は私が出すから」
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