遥子の好奇心

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「うん、ちょっと話したくなって。もし良かったら近いうちに会わない?」 「いいわよ。あ、ご主人はお元気?」 留美とは奈緒美の披露宴以来まったく話していないので、私が離婚したことも知らない。 「別れたのよ。だから今は独身」 留美が驚いて息を飲むのが伝わってきた。 「そうだったの……。遥子もいろいろあったのね」 「この一年、波乱万丈よ」 「ぜひ会いましょう。私もいろいろあったから、遥子とゆっくり話したいわ」 一年ぶりの会話とは思えないほど、留美は私に打ち解けていた。 とても親密な雰囲気で。 そして私の心に迷いが生じていた。 沙織と三人で会うことを誘う目的で電話したのに、留美と二人で会いたくなったのだ。 沙織と留美を会わせたい気持ちが消えたわけではない。 でも三人で会う前に留美と二人だけで会って、留美の話をじっくり聞きたくなっていた。
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