留美の心が崩れる時

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「そうなんだ。じゃあ上手くいってるのね?」 「おかげ様で。遥子はどうなの? 何か良いことでもあった?」 「そうじゃないけど……。あ、この前は、ごちそうさま。それでね、今度は私が奢るから、近いうちにお茶でもしない?」 「オッケー、会いましょう! 奢りなんて気にしなくていいからね」 私の声は弾んでいた。 恋が上手く進んでいる時、女同士で話すのは楽しい。 私は早くも遥子にノロケたい気持ちになってくる。 「いつ会う? 平日だったら遥子の都合に合わせるわ」 「ありがとう。じゃあ日にちを決めて、明日また連絡するから。電話かメールするわ」 「うん、了解」 私はちょっとだけ不思議だった。 なぜ遥子は今、日にちを決めないのだろう。 私は「遥子に合わせる」と言ったのだから、自分の都合と照らし合わせて、さっさと決めてくれればいいのに。 こんなふうに思うのは、早く遥子と会って話したいからだ。 私は浮かれまくってる自分を再認識し、心の中で笑ってしまった。
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