遥子の想い

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「遥子、エライ! 私も応援するから!」 私も笑顔でしっかりと頷いた。 ◆ ◆ ◆ 忘年会シーズンも正月休みも、瞬く間に過ぎていった。 大晦日と元旦だけ実家に帰省して泊まり、二日にはアパートへ戻って来た。 「どうせ一人だし何もする事ないんでしょ? ギリギリまで泊まっていけばいいのに」 父母は嫌味半分、優しさ半分で言ってくれたが、気持ちだけ有難く受け取って一人の部屋に戻った。 離婚の原因や今の生活について、親戚の人たちから根掘り葉掘り聞かれるのが面倒だったのと。 休み明けには正社員採用の試験と面接があるから、実家にいても落ち着かなかったのだ。 筆記試験に関しては、今さらどうすることもできない。 計算問題と一般常識なので、短期間の付け焼刃じゃ歯が立たないのだ。 でも、面接だけは何とかしたかった。 就職活動のマニュアル本も何冊か買ってみた。 “面接で好印象を与える受け答え”なども頭に叩き込んだ。
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