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「言わないだろ。
もう、2年も経つし。その間も一回だって、連絡すらないんだから」
泣きそうに、不安気に揺れる佳代ちゃんの瞳。
何か知っているのか…
どうして?今更そんなこと聞いて何になる?
あの頃の菜緒は、何も知らない子供だったから。
あの頃の俺は、大人になりきれない中途半端だったのに。
例え、今再会しても。
愛や恋を始められるか?
その答えはーーー
NOだ。
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