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潤SIDE
何を言われたのか一瞬理解できなかった。
何度も何度も噛み砕いて、呑み込んで初めて理解する。
酷く切なそうな瞳が俺を射抜いていた。
俺だと分かっていないのかもしれない。
すぐに名乗れば済む話なのかもしれない。
けれど、不安が心に残る。
もしかしたら本当に忘れてしまったのかもしれないと。
臣「……誰だ、お前達は……」
兄貴も同じようなことを言う。
隣をちらりと見ると、フルフルと呉羽の拳が震えていた。
これも、これすらも対価なのだと割り切っているのだろうか。
喉がからからに乾いて、頭の中が真っ白になって何も出てこない。
イ「母上たちが眠ってから、まだ4年しか
経っておりません
本人達です
母上と父上の心を持ってきてもらったのです」
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