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郁「初めまして、この世界のイエス
貴方の名前は何かな?」
イ「僕はキリウェル・クリア
キリって呼んで」
先程までの声色とは打って変わって、幼い声になる。
この声こそ、外見と合っていてしっくりとくる。
しかし、先程までのことを思うと違和感があった。
キ「ねぇ、郁
僕のマリアは?」
郁「いるよ
おいで、感じてみる?」
キ「うんっ!」
子供らしい笑顔を携えたイエスが駆けよる。
そして、そのまま郁に抱きついた。
それを受け入れるように、郁は瞳を閉じる。
キ「いた……
僕のマリア…」
ぼそりと何かを呟いて、イエスは瞳を閉じた。
それを見つめる郁の瞳は母のようだった。
正に聖母。
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