第1章

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臣「キリ、  話したいことも話さなければならないことも  多い  移動しないか?」 郁を放そうとしないイエスに、兄貴が呆れたよう呟いた。 兄貴も体を起していられず、呉羽にもたれかかるようになっている。 キ「そうだね  まずは病院に行った方がいいのかな?」 郁「そうしてくれると嬉しいね  どこも思い通りに動かないんだ」 臣「俺もだ」 それから、カリシュアル本部に向かった。 そこなら、一般の病院よりは格段に良い治療者がいる。 それに優和もいる。 あの戦争以来、優和は学園での保険医を続けながらも、カリシュアルで治療者として働いていた。 そこに向かうまでの道中は、なかなかに賑やかだった。 郁と兄貴の周りに動物達が集まる。 鳥達が空から様々な花を散らしていた。 まるで花のカーペットの様。 外を見たいと言ったから、歩いて向かったのだが、それがこんなことになるとは。 鳥達の声を聞いたのか、何時の間にか一般人の人たちも起きだして、郁達を見つける。                
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