989人が本棚に入れています
本棚に追加
臣「キリ、
話したいことも話さなければならないことも
多い
移動しないか?」
郁を放そうとしないイエスに、兄貴が呆れたよう呟いた。
兄貴も体を起していられず、呉羽にもたれかかるようになっている。
キ「そうだね
まずは病院に行った方がいいのかな?」
郁「そうしてくれると嬉しいね
どこも思い通りに動かないんだ」
臣「俺もだ」
それから、カリシュアル本部に向かった。
そこなら、一般の病院よりは格段に良い治療者がいる。
それに優和もいる。
あの戦争以来、優和は学園での保険医を続けながらも、カリシュアルで治療者として働いていた。
そこに向かうまでの道中は、なかなかに賑やかだった。
郁と兄貴の周りに動物達が集まる。
鳥達が空から様々な花を散らしていた。
まるで花のカーペットの様。
外を見たいと言ったから、歩いて向かったのだが、それがこんなことになるとは。
鳥達の声を聞いたのか、何時の間にか一般人の人たちも起きだして、郁達を見つける。
最初のコメントを投稿しよう!