第1章

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千里が郁の車椅子を押し、カリシュアル内にある病院に向かう。 その後を慌てて着いていく。 凄くさりげなく持っていかれた。 兄貴と、兄貴が乗る車椅子を押す呉羽が声を押さえながら笑っていた。 無性に顔が赤くなり、歩みを速めた。 優「ふむ、まぁ異常はねぇだろう  郁と臣の話を聞く限り、  こういうものらしいしな」 診断は結構あっさりとしたものだった。 そういうのも、前例がないから仕方がない。 郁と兄貴の話やキリウェルの話を繋ぎ合わせて、一通りの身体検査だけをして終わるしかなかった。 優「ただ、気になることが1つ」 潤「何かあったのか?」 思わず、身を乗り出す。 自分でも意気込みすぎたとは思う。 けれど、郁たちのこととなるとどうしても居ても立っても居られない。 もう離れたくないのだ。 優「郁から微弱だが、おかしな魔力が  検出されている  何か心当たりはあるか?」 キ「僕のマリアだよ!」             
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