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千里が郁の車椅子を押し、カリシュアル内にある病院に向かう。
その後を慌てて着いていく。
凄くさりげなく持っていかれた。
兄貴と、兄貴が乗る車椅子を押す呉羽が声を押さえながら笑っていた。
無性に顔が赤くなり、歩みを速めた。
優「ふむ、まぁ異常はねぇだろう
郁と臣の話を聞く限り、
こういうものらしいしな」
診断は結構あっさりとしたものだった。
そういうのも、前例がないから仕方がない。
郁と兄貴の話やキリウェルの話を繋ぎ合わせて、一通りの身体検査だけをして終わるしかなかった。
優「ただ、気になることが1つ」
潤「何かあったのか?」
思わず、身を乗り出す。
自分でも意気込みすぎたとは思う。
けれど、郁たちのこととなるとどうしても居ても立っても居られない。
もう離れたくないのだ。
優「郁から微弱だが、おかしな魔力が
検出されている
何か心当たりはあるか?」
キ「僕のマリアだよ!」
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