第1章

35/57

987人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
まだ話していなかったことがあった、と。 臣「俺達の出産は人間が知っているのとは違う  女であることなど、どうでもない」 その声色に違和感を感じて、ふと隣を見ると、すっかり臣は西條先輩と仲良くしていた。 それで、言葉がどうも投げやりになってしまったらしい。 それに、もう話すそぶりはしない。 すっかり、飽きてしまったのか。 それとも、西條先輩との時間を楽しみたいのか。 定かではないが、もう俺が話すしかないのだろう。 郁「俺達の子供の創り方を説明していきますね  まずは2つの魔力を混ぜ合わせて、  1つの魂を創り出していきます」 1つ1つの順序を辿って説明していく。 まず、2つの魔力を練り合わせて、1つの塊を創り出す。 さらに練り合わせ、そこに心を込める。 そうすると、1つの魂が生まれる。 それを2人のうちのどちらかの身体に入れ、魔力を供給し続ける。 そうすると、体内、正確には身体の中の精神世界なのだが、にて子供の身体を形成するための魔力が集まりだす。 それが十分になった時に、出産の時を迎える。 出産時は、体内に溜まった魔力を外に押し出すようにして、子供の身体を形成していく。             
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

987人が本棚に入れています
本棚に追加