987人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
まだ話していなかったことがあった、と。
臣「俺達の出産は人間が知っているのとは違う
女であることなど、どうでもない」
その声色に違和感を感じて、ふと隣を見ると、すっかり臣は西條先輩と仲良くしていた。
それで、言葉がどうも投げやりになってしまったらしい。
それに、もう話すそぶりはしない。
すっかり、飽きてしまったのか。
それとも、西條先輩との時間を楽しみたいのか。
定かではないが、もう俺が話すしかないのだろう。
郁「俺達の子供の創り方を説明していきますね
まずは2つの魔力を混ぜ合わせて、
1つの魂を創り出していきます」
1つ1つの順序を辿って説明していく。
まず、2つの魔力を練り合わせて、1つの塊を創り出す。
さらに練り合わせ、そこに心を込める。
そうすると、1つの魂が生まれる。
それを2人のうちのどちらかの身体に入れ、魔力を供給し続ける。
そうすると、体内、正確には身体の中の精神世界なのだが、にて子供の身体を形成するための魔力が集まりだす。
それが十分になった時に、出産の時を迎える。
出産時は、体内に溜まった魔力を外に押し出すようにして、子供の身体を形成していく。
最初のコメントを投稿しよう!