第1章

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郁「以上、です  魔力さえあれば、性別は関係ありません」 さらに、皆を考え込ませてしまったみたいだ。 全くと言っていいほど、反応が返ってこない。 少し待ってようと、先輩の手を軽く揺すり、暇をつぶす。 潤「……それじゃあ、俺とも……」 “俺とも”? その後に続いた言葉が聞こえなくて、ふと考える。 しかし、想像がついてしまった時、その答えを言うことはできなかった。 無意識に、頬が熱を持つ。 郁「…あ…えと……」 キ「その事なんだけどね  母上とお兄ちゃんは恋人同士?」 郁「…え!」 思わずどきりとしてしまった。 またまた、頬が赤くなる。 無邪気な瞳は今はなんだか、見つめづらい。 潤「……あぁ、そうだよ」 キ「じゃあ、おめでとうなのかな?  母上のおなかの中にね、マリアともう1つ  違う魂があるよ」 郁「え……」               
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