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郁「以上、です
魔力さえあれば、性別は関係ありません」
さらに、皆を考え込ませてしまったみたいだ。
全くと言っていいほど、反応が返ってこない。
少し待ってようと、先輩の手を軽く揺すり、暇をつぶす。
潤「……それじゃあ、俺とも……」
“俺とも”?
その後に続いた言葉が聞こえなくて、ふと考える。
しかし、想像がついてしまった時、その答えを言うことはできなかった。
無意識に、頬が熱を持つ。
郁「…あ…えと……」
キ「その事なんだけどね
母上とお兄ちゃんは恋人同士?」
郁「…え!」
思わずどきりとしてしまった。
またまた、頬が赤くなる。
無邪気な瞳は今はなんだか、見つめづらい。
潤「……あぁ、そうだよ」
キ「じゃあ、おめでとうなのかな?
母上のおなかの中にね、マリアともう1つ
違う魂があるよ」
郁「え……」
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