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カリシュアル本部での話をもう遅い時間だからと打ち切り、解散したのが数分前。
兄貴は呉羽と共に、西條の家に行った。
レオンとカイルは郁と次に会う約束をして、実家に帰っていった。
優和と千里は、まだ仕事が残っているらしく、カリシュアルに残った。
俺はといえば、神城の家に帰る郁を送っている。
まだ、全く手足に力が入らず、動くこともままならない為といえば、聞こえはいい。
しかし、そんな事は建前だ。
本当はただもう少し一緒にいたかっただけ。
車椅子を押しながら、外の景色を見つめる郁を見る。
潤「子供のこと、昴さんに話さないとな」
郁「凄く、怒られそうです
親父にも何も話していないですし、
それに急に眠ってしまいましたから」
潤「類さんも説得しないとな
何だか、郁の家に行くのが憂鬱だな」
郁「ふふっ
負けないでくださいね」
柔らかに笑う郁は、あの時と変わっていない。
やはり聖母のように微笑む。
時折、腹部を優しく撫でていた。
その中にいる2人の子供を思っているのか。
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