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いつもならすぐに溜まっていく器がなかなか満たされない。
器の底に穴があいているみたいだ。
郁「それよりも臣の方は平気なの?」
あれから色々あった。
鷺ノ宮の家族にも俺の家族にも会いにいった。
初めはどちらの家族にも泣かれた。
そして、とても怒られた。
けれど、最後は必ず「おかえり」と言ってくれた。
それがとてつもなく嬉しかったのを覚えている。
それから、臣は西條の家にも再び赴き、西條先輩との交際を認めてもらったと言っていた。
どうやら、婚約までしていたらしい。
将来は鷺ノ宮の家ではなく、西條の家の方に入るみたいだ。
鷺ノ宮には潤先輩がいるから大丈夫だと言っていた。
臣「平気だ
魔法は使えないが、多少の運動は大丈夫」
俺も親父と兄貴に先輩を紹介した。
勿論子供のことも1から説明をした。
あの時の驚きようは尋常じゃなかった。
時が止まってしまったかのように全く動かない2人。
そして、突然叫び声をあげる。
その姿には思わず笑ってしまった。
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