21844人が本棚に入れています
本棚に追加
ドス黒いオーラに包まれた大鎌が振り上げられる。
「では、さようなら。」
『……ーー!!』
そして、それは無慈悲にも振り下ろされ、黒い斬撃を飛ばした。
微かな意識の中で、大親友が自分の名を叫ぶ声を感じ取った。
斬撃は空中のヴァーラの真下にひれ伏す檸檬色の髪の少女に飛ぶ。黄髪の少女にとってその一瞬の時間はとても長く感じられた。
「いやぁぁぁぁぁーーーー!!」
『ーーーーーーーーッ!!!!!!!』
朦朧とした意識で叫んだ彼女が最後に見たのは、親友の身体が無惨にも宙に舞う姿だった……。
最初のコメントを投稿しよう!