第1話

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「聞いてくれみんな! 依頼の話が来たぞ! なんでも頻繁に幽霊が出て困っているそうだ。必ず現れるので、間違いなく映るらしい。 しかも謝礼無し。お祓いをしてくれればいいそうだ。群馬県と、ちょっと遠いが明日行って来てくれ!」 森丘は、住所と依頼者の名前、電話番号が書かれている紙を、テーブルに置いた。 私はそれをじっと見た。山田みら? 変わったお名前……。 「44本目に相応しい撮影が出来そうだな? というか、また森丘さん待機ですか?」 カメラのレンズを拭きながら、試すように陸也は言った。 「ああ。俺は編集作業もあるしな。お前たちで良いモノを撮影して来てくれ! 編集は任せろ!」
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