2676人が本棚に入れています
本棚に追加
【一年前の秋】
面倒臭い関係はいらねぇ
――――――
――――
――
女は可愛いと思う
澄んだ瞳で
見つめられるのは
嫌いじゃねぇ
猫の様に甘えて来る女も
嫌いじゃねぇ
よがり鳴く姿を見ると
可愛いと思う
ただ…
苦手な事は
恋愛を求められる事
独占欲剥き出しな女は
苦手だ。
我が儘言われ様が
次いつ会えるのか聞かれ様が
構わねぇ
だが恋愛を求められるのだけは
女には悪いが
ごめんだ
恋愛等するものじゃない
と言うか…
女を好きになった事はあるが
俺だけのモンにしたいとか
他の野郎に触らせたくないとか
思った事が一度もない。
「ねぇ来月は私の誕生日なの。もし、蓮也の都合が付けば一緒に過ごしてくれない?」
「そう言うのは大事な奴と過ごした方が良いんじゃないか?」
「大事な人なんていないもの。一人で過ごすのは寂しいでしょ?だから、お願い」
「急な仕事が入らなければ構わない。予定は空けておく」
「有難うーっ!蓮也」
この女の名は奈々
コイツは甘えるのが上手く
男のツボを付く言葉等
知り尽くしてる。
最初のコメントを投稿しよう!