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後、自分に自信が
あるんだろーな
声色や色目使いが上手い
態と故意的にしてると
わかっててもぐっと来る
不思議な女
「来月の10日だからね?絶対空けておいてよー?」
「あぁ、わかった」
「じゃあね蓮也。来月楽しみにしてるわね」
奈々は俺をじっと見つめ
キスをせがむ様に唇を尖らせる
そこへ触れるだけの
口付けを落とした
奈々は早々と車から降り
マンションへと姿を消した。
――――――
――――
――
ある女に出会った
その女は俺を変質者と勘違いし
散々な出会い方だ
だがその女の瞳は淡い茶色で
美人と言うよりは可愛い感じで
俺の周りには居ない
独特な雰囲気を持つ女だ
顔に似合った少し甲高い声に
すらっとした長い足
顔だけで無く首元や手といった
透明感ある肌の白さ
“この女が欲しい”
俺の中の本能が欲情した。
俺の誘いにのる女の表情は
周りの女と違い
何処か緊張感が滲んでいた
会ったばかりの俺を警戒し
だが、俺の言った事に対し
興味がある
仔犬の様な雰囲気と
ほのかに香る甘い匂いに
理性がぶっ飛びそうになる
「あ、あの…シャワー…」
「先に入って来い」
「う、うん」
ホテルに着いてから
一度も俺と目を合わせない女
相当緊張してるのか
それとも慣れない女を
演じてるのか…。
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