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「おめーは何度同じこと言わせりゃわかるんだ、馬鹿やろうが！！」
「す、すみませんっ！」
電話のコール音にパソコンを打ち込む音、そこかしこで交わされていた会話。
……が。
部長の鬼の怒声で電話の音以外、ぴたりと止んだ。
けれど、その相手を見るや、再び通常活動へと戻る。
またあいつか、なんて小声混じりで……。
「今すぐやり直せ、休まずやり直せ、同じ過ち繰り返すんじゃねぇっ！」
「は、はいぃっ」
「あと謝るときは“スミマセン”じゃなく“申し訳ありません”だ！ いつまでも学生の脳みそ使ってんな、わかったか！」
「はい！ すみ、も、申し訳ありません！」
ガバッと90°に体を折り曲げて頭を下げると、叩き返された書類を持って自分のデスクへと小走りでもどる。
「まぁたやらかしてんの？ ダッセー」
イスに座ろうとデスクに手をつくと、隣からにやにやしながら同期の小柴君が声を掛けてきた。
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