七、温かく優しい時間

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「…もう言わないか?」 「…っ…い、言わない…」 「なら、良い」 蓮也は私の背に覆い被さり耳元で低く囁く様に言葉を紡ぐ ダメ…そんな風に囁かれたら…どうにかなってしまいそう 蓮也の問い掛けにただただこくんと頷く事しか出来ず やがて、蓮也の手から解放されるとその場にしゃがみ込んだ 「本当、感じやすいなお前」 「…っ…ち、違っ!これはびっくりしただけだよ」 「ほぅ」 絶対信じてないし 心の中で笑ってるよね蓮也。 背後から蓮也に腕を掴まれ引き上げて貰い立つと気を取り直して夜景を見る 何度見ても綺麗 凄く癒される また…連れて来て欲しいな 蓮也と一緒に見れたら良いな 「お前も明日仕事みてぇだし、そろそろ帰るか」 「う、うん。今日は連れて来てくれて本当に有難うとっても嬉しかった」 「喜んで貰えて何よりだ」 蓮也と逢瀬してセックスしない日はこの一年続いて来た中で今日が初めて 情事をしたら満たされるけど、好きな人なら情事無しでも満たされるんだね 蓮也、本当に有難う。
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