七、温かく優しい時間

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どうしよう…緊張する… どんな風に思われてるんだろう 「物欲が無いのか、それとも遠慮してるのか。どっちだ」 「へ?」 「それともあれか、誕生日祝ってくれる男がいるのか」 「そんなの居ないよ。居たら一人でブランド店入ったりしないよ」 「そうか。欲しい物はないのか?」 「うん、ないかな」 欲しい物ならあるよ 直ぐそこに… だけど、どれだけ欲しても 大金積んでも… 決して手に入らない。 「だろうな」 「誕生日なんて祝って貰った記憶ないんだ私。幼稚園での誕生日会は別だけど」 「そうか。なら物では無く、して欲しい事とか行きたい所とか無いか?」 良かった… 私の気持ち知られたとかじゃなく、本当に良かった 何か蓮也が優しい…? 私の誕生日だったから そんなに優しいの? して欲しい事は… 彼女にして欲しい …こんな事口が避けても 言えない。
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