七、温かく優しい時間

9/16

1350人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
行きたい所… 蓮也となら、何処でも良い まる一日一緒に過ごせるなら、何処へだって行きたい 手を繋いで歩けるなら、近所の公園だって、歩き慣れた道だって構わない 私は…蓮也と居たい 「それも特にないかな」 「欲のねぇ女だな」 「欲なんてないもの。だからいいの、蓮也の気持ちだけで十分。有難う」 蓮也はじっと私を見つめる 腑に落ちなさそうな顔をして じっと見つめた。 気まずい雰囲気の中、店員が料理を運んで来た為私は二人分の飲み物を取りに行く 本当は強い欲求に支配されてるけど、物が欲しいとかそんなんじゃないから言えない 「お待たせ。美味しそう」 私達は頂きますと手を合わせ、食事を進める 「くすくす、蓮也がフォークとナイフ握ったら二つ共凄く小さく見えるね」 「そうか?」 「うん。ねぇねぇ美味しい?此処のハンバーグ美味しいでしょ?」 「あぁ、美味い」 蓮也の口に合って良かった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1350人が本棚に入れています
本棚に追加