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行きたい所…
蓮也となら、何処でも良い
まる一日一緒に過ごせるなら、何処へだって行きたい
手を繋いで歩けるなら、近所の公園だって、歩き慣れた道だって構わない
私は…蓮也と居たい
「それも特にないかな」
「欲のねぇ女だな」
「欲なんてないもの。だからいいの、蓮也の気持ちだけで十分。有難う」
蓮也はじっと私を見つめる
腑に落ちなさそうな顔をして
じっと見つめた。
気まずい雰囲気の中、店員が料理を運んで来た為私は二人分の飲み物を取りに行く
本当は強い欲求に支配されてるけど、物が欲しいとかそんなんじゃないから言えない
「お待たせ。美味しそう」
私達は頂きますと手を合わせ、食事を進める
「くすくす、蓮也がフォークとナイフ握ったら二つ共凄く小さく見えるね」
「そうか?」
「うん。ねぇねぇ美味しい?此処のハンバーグ美味しいでしょ?」
「あぁ、美味い」
蓮也の口に合って良かった。
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