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「まだ時間あるか?」
「うん、私なら大丈夫だよ。何処かへ行くの?」
「あぁ、ちょっとな」
何処へ行くんだろう?
不思議に思いながら車の助手席へと腰を下ろし、シートベルトを締める
こんな時間から向かう所って言ったら、何処だろ
ホテル…?
ホテル以外に思い浮かばない私
いつも行くのはホテルだし、蓮也以外の人と出掛けた事なんて
新藤さんとの一回きりの水族館だけだし…わからない
やっぱり、ホテルかな…。
車を走らせる事50分弱。高級感溢れる高層ビルの駐車場に車を停める
凄く高いビル…と言うか…オフィスビル?それともホテル?
どっちか良くわからない
車から降り蓮也の半歩後ろを歩きロビーへと入って行く
フロントがある
って事は…やっぱりホテル?
ご飯食べて行き着く先はホテルだったんだ
うん…わかってる
私達の関係は重々承知してるつもりだけど、今日に限って何だか辛い
蓮也は受付もせずエレベーターに乗り込み、最上階である38階のボタンを押した。
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