七、温かく優しい時間

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「38階?部屋取ってるの?」 「部屋?何の事だ?」 「あ、あれ?違うの?」 「…何だ誘ってるのか?」 蓮也は私の身体をエレベーターの壁へと押し付け両手を拘束し貼付ける ニヤリと不適な笑みを浮かべれば両脚の間へ挟む様に蓮也の片足を潜らされ僅かに脚を開かれる 「っれ、蓮也…ち、違っ…!」 「何が違う?そんな誘う様な表情して…煽ってんな」 唐突に首筋へと顔を埋められ甘く吸う様にキスを落とされ顔を離された。 「もう…意地悪…」 「その意地悪に感じたのは、何処の女だ」 「か、感じてなんかないよっ」 「お前の身体好きにしてる俺の観察力なめんな」 「なっ、なっ、何言って」 蓮也の言葉に頬が赤く染まり熱を持つのが伝わる やだ私…真っ赤になってる 蓮也がえっちな事連想させる様な事言ったりするからっ! 蓮也のせいなんだからねっ! 「ほら、着いたぞ」 何でそんなに普通なの!? 何か凄く悔しい。 エレベーターを下りて直ぐ、目の前に広がる光景に言葉を無くした …凄く綺麗な夜景 一面ガラス張りになったそこから見えるのは、高速道路や川を繋ぐ橋のライトや繁華街のネオン、様々なビルの明かり とても綺麗で一瞬にして心までも奪われた 「凄く…綺麗…」 「誕生日プレゼントって程ではないが…何も要求して来ないお前にはコレが良いかと思ってな」 蓮也… 私の為に有難う。
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