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「蓮也、優しいんだね」
「俺は優しくない」
「クスクス、またそんな風に言って。優しいと思うよ私」
何考えてるのか、わからないのが殆どだけど優しいって思う
今日だってほら…私の為に連れて来てくれたんだよね
優しい以外にないでしょ
「蓮也。素敵な夜景を有難う」
「どう致しまして」
蓮也が私にくれた誕生日プレゼント、ずっと忘れないからね
誰に貰った物よりもずっと大切で、私の心の宝物だよ。
「…里桜」
「ん?どうした……―――」
里桜って名前を呼んでくれた蓮也の方へと振り返った矢先
蓮也は私へ顔を寄せると、静かに触れるだけのキスをする
…キス…してくれた
…それも、蓮也から
どうしよう嬉しい
情交の時以外のキスなんて、初めてで
凄くドキドキしてる
まさか蓮也から私の名前を呼んでキスしてくれるなんて…
本当に何か…驚きで一杯だよ。
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