五、孤独な誕生日

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「明日なんだけど蓮也仕事?」 「一応休みだな」 「…あの、じゃあこのまま泊まるのって…」 「悪い、明日は野暮用がある」 「そ、そっか」 野暮用…? 野暮用って…女? 「悪いな。明日何かあるのか?お前から言ってくるの珍しいな」 「あ、ううん。ただ帰るのが面倒臭くなっちゃっただけ」 「フッ、何だそれ」 蓮也は笑みを零す やっぱり駄目だよね… って言うか野暮用が気になる 他の女性と会うのかな…? 聞きたいけど 凄く気になるけど 蓮也とずっとこうした関係続けて行くなら 気にしちゃ駄目 「そろそろ帰ろっか」 「そうだな」 どうしてこんなに虚しさ感じてるんだろう… 誕生日過ごせないから? 誕生日に蓮也が他の女性と会うかもしれないから…? わからない わからないけど胸が苦しい 誕生日って事言って断られた訳じゃないんだから 落ち込む必要ない筈なのに… わかってるけど…苦しい。
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