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流衣は、明日帰ってしまう初のために、夜景が見渡せる高級ホテルの一室を用意していた。
また、当分初には会えない。
次は、また一回り大きくなった初に会うことになる。
今日だけは初のために一日を費やした。
しかし、ふーこの事が気になって、病院に一度顔を出すことを初に言った。
勘の鋭い初は、こんな大事な日でも、気になっているふーこの存在を、容易く流衣から聞き出せたのだ。
流衣は、初がふーこに何を話したか、気になってしょうがなかった。
「なあ、初?ふーこに何を言ったんだ?」
「え?ひ・み・つ・!」
初は、そう言っていたずらっぽく笑った。
…パパが幸せになるための魔法の言葉かけてきたよ…
「パパ?ふーこさんて、いい人だね!
初…気に入っちゃった!
頑張ってね!
パパ!」
「何だよ、それ!」
ふたりは、久しぶりに親子水入らずで、楽しい一時を過ごした。
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